令和5年9月一般質問

自由民主党の山田ひろこです。会派を代表し質問いたします。改選後初めての質問となり、まずは、この度の選挙におきまして私を信任くださり、ご支援をくださった皆さまに感謝の意を表します。

 

そして、20201月に感染者が国内で初めて確認された新型コロナウィルス感染症がようやく今年の5月に5類に移行しましたが、この間、医療従事者や介護職員、保育士、保健師の皆さまには最前線で不安と危険に向き合いながら努めてこられたこと、改めて心から敬意を表します。

 

この地球的規模の災害級のコロナ感染症拡大は、社会や経済、そして教育においても、大きな変化をもたらし、日本でも、その課題を浮き彫りにさせました。

 

「ひとづくり」は「まちづくり」、「まちづくり」は「ひとづくり」

 

2021年に発足した岸田政権は、これらの課題に果敢に取り組み、先送りできない課題への対応として、「少子化対策のためのこども・子育て支援加速化プラン」「エネルギー政策の転換」「防衛力の抜本的強化」を進めてきております。また、国際秩序が歴史的な分岐点を迎える中で、「国益を守り抜く積極的な外交の展開」や「経済安全保障」。そして、国民の暮らしと事業者を守り抜くための「物価高・エネルギー価格高騰の対策」にも取り組んでおります。こうした課題解決を、成長の原動力として、地域から日本全体の経済成長を目指しております。

 

さらに、人への投資、科学技術やイノベーションへの投資、スタートアップへの投資、グリーントランスフォメーションやデジタルトランスフォメーション等、時代や社会の変化に応じた取り組みを強化しております。誰もが輝き、未来に希望が持てる、この新しい時代に相応しい日本を創るためにも、地域に密着し、地域の声を政策という形で応えていく。そうした地道な政治の営みが自民党の伝統であると岸田総理は言われております。

 

私の初当選以来の政治姿勢であります「地域のかかりつけ」は、まさしく、地域に密着し、地域の皆さまの声に応えていくもので、責任政党の自覚を持ち、国と都と連携し、区民の皆さまの安全安心な暮らしのために、私はこれからもその道を突き進む決意です。

 

さて、私の議員活動としてのこれまでの8年間ですが、こどもたちの教育、とりわけ英語教育でありますが、それとスポーツする環境に力をいれてきました。それは、国の未来をつくるのが人材の育成にあるからです。「ひとづくり」が「まちづくり」と考えるからです。

 

岸田政権も「人材の育成」は国家的課題と捉え、「人への投資」つまり人材を資本として投資することを重点政策の一つにあげております。与えられた仕事をするだけでなく、社会的課題を見つけ、それを解決できる人材、新しいことに挑戦できる人材の育成がSociety5.0」の社会に求められております。

 

STEAM教育とホールチャイルドアプローチで非認知能力の向上

 

コロナ感染拡大を受け、教育におけるデジタル化も加速し、すべての子供たちにタブレット端末が配布され、一斉一律授業から個別最適な学びの提供が可能となりました。昭和・平成における定量的で競争的だった戦後教育システムから、令和の時代では、「ワクワクドキドキする好奇心を起点にした学び」の在り方が求めれています。それは、理数教育に創造性教育を加えた教育概念であるSTEAM教育です。アメリカでは2000年代早々に国家戦略としてスタートしており、シンガポールでは「サイエンスセンター」という政府直属のSTEM教育機関があり、すべての中学生へ向けたSTEM教育プログラムを提供しています。インドでは、数学やITなどの理系教育に注力し、618歳の児童・生徒を対象としたプロジェクトを開始し、韓国でも、2011年頃から教育カリキュラムを改定し、STEAM教育を中心的な政策としています。このように、海外ではSTEAM教育の学びを得た子どもたちが世の中に出てどんどん活躍しております。日本の国際競争力の強化や科学技術の発展という観点からもSTEAM教育を進めていくことは大事です。

先日、自民党の女性議員の勉強会で元文部科学大臣の萩生田光一先生に質問する機会をいただきました。「日本でもSTEAM教育を公教育から進めていくべきではないでしょうか。」と、質問したところ「STEAM教育は大事である。若年層でやりたい」と、はっきりおっしゃられました。しかし、現在のカリキュラムを整理し、その隙間の時間を作らねばできないと課題も話されました。文の京、教育水準の高い文京区と言えども、課題整理はあると思いますが、STEAM教育の概念で子どもの可能性を引き出していくお考えをお聞きします。また、既に行っている取組があれば教えてください。

 

教育長答弁:

STEAM教育は、子どもたちが興味・関心に基づき、教科の枠にとらわれず、教科等横断的な視点に立って学び、自らの可能性を認識する上で、重要な教育であると認識しております。
そのため、現在、区立幼稚園、小・中学校では、幼児期からのものづくり体験を始め、探究的な学習やプログラミング教育等の充実に取り組んでおります。
具体的な取組としては、例えば、総合的な学習の時間では、地球規模の環境問題を科学的な視点で捉え、児童同士で話し合い、身近な生活から取り組める工夫について考えています。また、タブレット端末等を活用して、ロボット操作のプログラミングを行うなど、一つの教科に縛られることなく、各教科等で学んだことを生かしながら学習を進めております。
引き続き、STEAM教育を通して、幼児・児童・生徒の資質・能力を育成できるよう努めてまいります。

 

そして、この「Society5.0」の社会では、AIやロボット、IoTによって、社会のインフラが動く時代と言われています。人間の認知能力をはるかに上回る計算機能、処理機能があるからです。よって、これからの子どもたちに必要なのは、AIやロボットに勝ることではなく、子どもの心身頭に働きかけて、AIにはない非認知能力をいかに伸ばすかであり、身体丸ごと働きかけるホールチャイルドアプローチが大切だと言われております。ICT教育によって、個別最適な学びができるようになりました。子どもの得意分野を見極めて、それぞれの個性にあった学習で才能を伸ばすこと、子どもたち1人ひとりが自分を知り、多様な他者の視点に共感する力を身につけ、自分なりの方法で社会に貢献すること、普遍的な人間力を育てることが、教育の現場で求められています。このホールチャイルドアプローチについて教育長にお聞きします。

 

教育長答弁:

個が輝くため、子どもが得意分野を見極め、一人一人の個性に合った学習を進め、持てる力を伸ばしていくことや、共に生きるため、子ども一人一人が自分を知り、多様な他者の視点に共感する力を身に付けていくことは重要であると認識しております。
そのため、区立小・中学校では、児童・生徒の発達段階を踏まえた上で、タブレット端末の学習支援ソフト等を活用し、一人一人の習熟度に応じた個別最適化された学びに取り組んでおります。
また、児童・生徒が他者に共感し、自己を知るために、多様な考えに触れ、自らを振り返ることのできる機会を授業等の中で設けております。
さらに、教科等で学んだことを社会とのつながりの中で生かすことができるよう、地域のボランティア体験や職場体験などを実施しております。
引き続き、一人一人の子どもが自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、社会とつながり、豊かな人生を切り開くことができるよう、教育を進めてまいります。
 

また、私は、職業として英語指導にもあたっていることから、英語を母語としない日本人がどのようにして英語を習得するのが効果的で、効率的なのか、現場の経験から、教育委員会に意見や提案をしてまいりました。英語学習ソフトの導入や、Tokyo Global Gatewayでの英語体験。そして、小学校全校での外国人英語指導員の長時間勤務配置を提案し、これらが実現されました。このように、ICTの活用や体験的、対面的なあらゆるアプローチで学びを提供してくださっている教育委員会のご努力に改めて感謝申し上げます。

 

学校に音声認識技術(AI)を使った英会話練習アプリの導入

 

教育もどんどん進化します。それに合わせ、年々教材も改良されより良いものが出ております。

「時間」と「場所」に縛られないAIを使った英会話練習アプリの導入を次に検討してはいかがでしょうか。 「音声認識技術」を活用した英会話練習で、会話練習の相手は、人ではなく、画面のキャラクターです。

これまでの音声認識技術は英語が母語である利用を想定していたため、英語学習初心者の日本語音素で構成された発音を認識することは得意ではありませんでした。しかし、近年は学習者の発音や文法に多少の難はあっても、アプリがその「不確かさや曖昧さ」をくみ取って、英語とみなし、会話として成立させ、発話者の習熟度に応じ適切な認識をして会話できる学習アプリがあります。 新学習指導要領に準拠しているものもあり、小中学校での授業で活用しやすいように設計され、更には、教員は管理画面で児童・生徒の学習状況や学習結果を把握でき、一人ひとりの習熟度や伸長度に合わせて個別の指導ができるシステムが搭載されております。「時間」と「場所」に縛られず、一人でも楽しく会話練習のできるこのアプリは発話量を促すものであります。前向きな活用の検討をお願いいたします。

 

文科省は、このアプリを使った学習を高校生相手に9月に実証研究を開始する予定ですが、すでに各地の公立小学校では、実証実験からの成果を確認し、導入しているところもあります。我が文京区、文の京においても、現在、外国人の長時間勤務配置がなされていない中学校において、モデルケースとして進めてみるのはどうでしょうか、お伺いします。

 

教育長答弁:

AIを使った英会話練習アプリは、個に応じた学習が可能であり、英会話の習得のため、有効的な手段の一つであると認識しております。
現在、各学校で進めている英語教育の実践やアプリ導入の効果などを学校現場に確認した上で、中学校でのモデル実施を含め、導入の在り方について検討してまいります。

 

小石川図書館と竹早公園の一体整備について

 

次に、「まちづくり」が「ひとづくり」になるという観点からの質問です。小石川図書館と竹早公園の一体整備を始めとした、その他の公園整備についての「まちづくり」と、高齢社会における「まちづくり」についてです。

 

改修整備の敷地面積は約8193㎡と区内においては、大きい規模の竹早公園と小石川図書館の整備になりますが、施設の利用者からは、リニューアルについては数多くの要望があがっており、この施設への期待度は大変大きいものです。

 

区は、「魅力ある公園づくりを進めつつ、文化的で豊かな生活を支えるスポーツ活動や学びの拠点を整備し、調和のとれた空間で、多様な人の交流や賑わいを創出する。」というコンセプトを掲げ、そして、その中で、「高低差を利用した敷地の活用を検討する」と言っております。「立体都市公園制度」は、様々な都市課題を解決するため、都市公園の地下を多目的に利用したり、建築物の屋上や人口地盤に公園を設置したりすることを可能にしました。

 

この制度を利用した都内の事例では、ビルの1階から3階を商業施設とし、屋上に公園を設けた渋谷区のミヤシタパークや、飲食店や売店を併設した南池袋公園などがあります。これらの都市公園に共通して見えるのが、現状の緑化・保全、健康増進の役割としてだけでなく、活動の「中心・舞台としての役割」も担えているところです。

 

文京区のこの公園改修意見交換会には多くの参加者が集まり、沢山の要望が上がっておりますが、欲しいものをてんこ盛りに詰め込むのではなく、周りに点在する公園、児童遊園には担えない機能をここに整備していただきたい。また、民間活力を導入することで、公園のポテンシャルをより引き出すことができます。地域の魅力の向上、人々が憩える空間として、カフェやオープンスペースなどで、子どもから高齢者までの全世代型の地域の憩いの場としての活用も望まれますが、お考えをお聞かせください。

 

区長答弁:

竹早公園と小石川図書館の一体整備についての御質問にお答えします。
 竹早公園と小石川図書館の一体整備事業については、基本計画の策定に向け、地域住民   

や利用者と意見交換を行いながら進めております。
 魅力ある公園づくりを進めつつ、限られたスペースの中で優先順位を付けながら、スポ 

ーツ活動や学びの拠点を整備し、調和の取れた空間で、多様な人の交流やにぎわいを創出できるよう、運営手法も含め、検討を進めてまいります。


小規模公園、児童遊園は利用目的別等の整備で利用の促進

 

次に区内の公園、児童遊園の再整備についてです。

我が会派の田中としかね議員からも前回の質問で一人当たりの公園面積の少なさを指摘させていただきましたが、文京区の区内都立公園を含む一人当たりの公園面積は2.34㎡で東京都23区の平均値の5割程度です。区は公園再整備基本計画の中で「限られた土地の中で公園面積の増加は厳しい現状にあるため公園の質の向上が求められます」と、言っております。質の向上とは、安全性の担保や機能性の充実などを意味すると思いますが、私は、「質の向上」とは、公園面積が少なくても、公園利用者を増やすことにあると思います。そこでお聞きします。区内46か所の公園と69か所の児童遊園にテーマ性を持たせ、それぞれが違う趣を持つように整備してはいかがでしょうか。区は1年に4か所の再整備を目標としており、それにあたっては、その地域で意見交換会があり、利用者や近隣住民の総意で進められております。それ自体はとても良いことでありますが、どうしても全ての公園、児童遊園が同じコンセプトになりがちです。500㎡前後より狭い公園、児童遊園合わせて70か所においては、それぞれに特性を持たせてはいかがでしょうか。幼児向け、学童向け、高齢者向けだったり、植栽とベンチだけの場所、鉄棒だけの場所、健康器具のみの場所、球技ができる場所、自転車が乗れる場所、犬を走らせられる場所、何もない広場等、利用目的別に整備してはいかがでしょう

 

区長答弁:

 これまで、公園再整備の意見交換会では、地域住民のほか、子育て施設や公園の利用者等から様々な御意見や御要望等を聞きながら、整備を行ってきたところです。
今後は、地域特性や周辺施設の状況等を、より丁寧に示し、小規模公園が集まるエリアについては、エリア内の各公園の機能分担についても意見を聞き、整備を進めてまいります。

 

また、この70か所に番号を振り、入口にQRコードを掲げ、他の場所にどんな公園があるのか、また、そこまでの歩数は何歩なのか、など、デジタルを活用し、利用の回遊性を持たせることで区民の利用促進と 健康の向上、維持に繋がる仕掛けはどうでしょう。これまでにない発想の公園の在り方についても、区民に示し、意見を募ってみてはいかがでしょうか。伺います。

 

区長答弁:

デジタルを活用した公園利用の方法や、これまでにない発想の公園の在り方については、今後研究してまいります。

 

好齢者と幸輝好齢者の自己実現のお手伝い

 

次に高齢社会の「まちづくり」についてです。

身体機能、認知機能が低下しても自分らしく・自己実現できるまちをつくることが大切だと考えます。2025年には人口の2割が75歳以上になり、都市部においては、2035年頃には85歳以上の人口が1000万人を超えると言われております。高齢社会は施設ありきの時代ではなく、地域全体で考えるまちが、中心の時代となると言われております。

 

平成26年の内閣府の調査ですが、「あなたは自分を高齢者だと思うか」という質問に、75歳は26.4%が自分を高齢者と思っていない、という回答がありました。従来、高齢社会のまちづくりといえば、福祉のまちづくりとして扱われる傾向にありましたが、しかし、健康自立度や自分自身を高齢者と思っていない、といった点を見ると、福祉に限定されない新しいサービスや施設整備を展開していくことがまちづくりに求められているのではないでしょうか。身体機能が低下し、高齢者施設に入って、不安を取り除いたとしても、自己実現の機会を失ってしまうとしたら寂しい気がします。「長生きはまだまだ人生新しいことに出会える機会がある」と。不安があっても自分らしく何かに挑戦できるように自信を与えていく社会的システムやコミュニティの支援、環境作りが、地域全体で、大切ではないでしょうか。今後の展望やこれまでの取組の発展性をお聞きいたします。

 

区長答弁:

高齢者が自分らしく挑戦できる環境づくり等についてのお尋ねですが、区では、高齢者が新たな取組を安心して始められるよう、フレイルサポーター等のボランティア養成や自己啓発講座のほか、介護施設での就業体験とその後の有償インターンシップ等、様々な機会を提供しています。
これらの取組を発展させ、セカンドステージサポートゼミ講座を開設し、受講者には、生きがいづくりを目的とした情報誌発行の企画・運営に携わっていただいております。また、フレイルサポーターにおいては、高齢者の活動場所へ出向いて地域のフレイル予防に貢献いただいております。引き続き、高齢者の社会参加のニーズと地域の多様な主体とのマッチングにより、地域活動の充実や参加への取組を推進してまいります。

 

高齢者向けアプリを使った街中ウォークとポイント付与

 

文京区でも、健康寿命延伸の支援として、様々なメニューで後押ししてくれています。身体機能を低下させないフレイル予防対策や、スマートフォンの勉強会、民間を活用したフィットネス事業。また、生きがい探しの「セカンドステージ・サポートナビ」などで高齢者の活動を発信しております。さらに、今年は、歩く歩数で「どんぐり」がもらえるという「うごくまアプリ」をソフトバンクさんの協力で、導入し、実証実験をされております。 その効果についてはどうでしょうか。 世田谷区では歩く歩数でもらえたポイントが世田谷Payの支払いで使えるサービスを行っております。実利があるので好評のようです。文京区民の方からも同じようなことを文京区でもやってほしい、という声があります。文京Payを構築するにはコストやパフォーマンスを考えた時、文京区での実現には、難しいかと思いますが、ポイントが「文京ソコヂカラ登録店舗」等で使えるような実利に繋がるような仕組みがあると、街に出ていき、歩行を促すきっかけになるのではないでしょうか、その点についても伺います。このよう仕組みも、「まちづくり」であり、「ひとづくり」になるのだと私は思います。

 


区長答弁:

高齢者向けウォーキングアプリの効果についてのお尋ねですが、ウォーキングアプリの実証実験は、本年三月から六月の約三か月間、高齢者クラブの協力を得て行いました。
実証実験終了後のアンケートによると、約四割の方についてウォーキングの頻度が増えたとの回答が得られており、運動を習慣付ける上で一定の効果があったものと考えているため、区として、今後の実証実験についても協力してまいります。
次に、歩行を促すきっかけとなる仕組みづくりについてのお尋ねですが、区民に歩行を促すことなど、健康寿命を延ばす取組を進めていくことは、重要であると認識しております。
今回、実証実験を行ったアプリには、御指摘のような仕組みは現時点で備わっていないため、実現には機能追加等が必要となりますが、ポイントが実利につながる魅力あるものにするためには、広い視点での研究が求められます。
なお、議員御指摘のとおり、地域通貨については、導入時のシステム開発やその後の運営費等の経費負担のほか、参加店舗の開拓など、導入に向けて検討すべき様々な課題があると認識しており、他自治体での取組や費用対効果などを十分に検証しながら、今後、研究する必要があると考えております。
 

 

そして、文京区では高齢者を【好齢者】(パネルあり)と書き換えてみてはいかがでしょう。「好きなことができる齢(とし)になった人」という捉え方であり、イメージを変えるのです。高齢者専門の精神科医である和田秀樹氏も著書の中で、『幸せな高齢者とは好きなことができている人です。80代後半になれば、どんな人でも筋肉の衰えを自覚し、体の頑張りも利かなくなってきます。半数の人に認知症の症状が現れます。でも80代になっても、知的好奇心を失うことなく、多彩な人間関係を保っている人は、70代を活力いっぱいに過ごした人である。定年後の60代、70代をどう過ごすかが80代、90代を豊かにする秘訣である」と、言われております。これまでの誇れる日本を築き上げた功労者に、好きな事が出来て、好きな空間にいれるような仕掛けを展開していきませんか。お伺いしますまた、75歳以上は一般的に後期高齢者と言われますが、こちらも文京区では【幸輝好齢者】(パネルあり)と書き換えて、使ってみてはいかがでしょう。 幸せに輝ける年という前向きな当て字になりますが、これまでの功績に敬意を表し、好きな事が続けられる自己実現のお手伝いをしていきませんか、区長のお考えをお聞きします。

 

区長答弁:

議員御提案のとおり、高齢期の方々に対しては、人生百年時代にふさわしい前向きなイメージが求められていると考えております。
今後も、年齢を重ねるごとに、誰もがその人らしく生き生きと暮らせる環境づくりに取り組んでまいります。

 

高齢者独居世帯と高齢夫婦のみ世帯への熱中症対策

 

今年の夏も連日災害級の厚さに見舞われた列島でした。熱中症では、近年、年間45万人超が救急搬送されて、1000人以上が死亡しており、自然災害による死者数を上回る深刻な脅威であると言われています。熱中症は炎天下、屋外で運動や仕事をしていて倒れるだけでなく、高齢者が自宅で倒れ、死亡する例も多くみられます。昨年夏の東京23区の熱中症で死亡した人を年代別にみると、8割以上が高齢者だったそうです。そして、屋内での死者のうち、9割がエアコンを使っていなかったそうです。電気代が高騰する中で、エアコンの電気代を節約するあまり、使用をためらう人もおります。文京区では、熱中症予防対策として、区内公共施設の38か所に「ぶんきょう涼み処」を開設し、涼む場所を開放していますが、暑さの中、自ら足を運んでいかれる方はおりますか。利用状況はいかがでしたか、また、課題があればお聞きします。 私は、文京区の独居世帯や夫婦のみ世帯には、訪問しての様子伺いが必要と思われます。その点についても伺います。

 

区長答弁:

「ぶんきょう涼み処」についてのお尋ねですが、区では、区民が外出する際に、暑さを避けて休憩できる場所として、シビックセンターや地域活動センター等の公共施設に、「ぶんきょう涼み処」を開設しております。
利用状況については、外出中に立ち寄り、少しの間、涼んでいく方が多く、本年は暑さが厳しいこともあり、利用される方が増えていると報告を受けております。
なお、この度、薬剤師会の申出により、区内調剤薬局十二か所にも「ぶんきょう涼み処」を開設していただきました。
今後も、幅広い年代の方に広く知っていただけるよう、案内表示等を工夫するなど、周知に努めてまいります。
次に、高齢者世帯への訪問についてのお尋ねですが、熱中症予防対策として、高齢者あんしん相談センターや社会福祉協議会の職員が、見守りが必要な高齢者世帯の戸別訪問を毎年行っております。訪問の際には、室内状況を確認し、チラシを配付して注意喚起をするなど、熱中症予防の啓発活動等を行っているところです。
今後はさらに、ハートフルネットワーク協力機関や民生委員・児童委員等との連携を図りながら、高齢者を地域で見守れるよう、取組を推進してまいります。

 

店先にひと休みできる椅子やベンチの提供

 

また、韓国では、街なかの暑さ対策として、横断歩道に日除け用のパラソルが設置されています。

役所が管理を担っているようですが、炎天下での信号待ちの人に大変好評だと聞いております。 道路事情の違う日本でこのような取り組みは難題があると思われますが、例えば、道路ではなく、区内店舗の協力を得て、店先にパラソル、または椅子を出してもらうのはいかがでしょうか。暑さ対策としてだけでなく、椅子やベンチであれば、高齢者や足の不自由な方や妊婦さんの日常的な一休みにも活用でき、閉店と同時に、片付けもお願いできます。既に江戸川橋地蔵通りでは、実際に自ら行っている店もあり、評判がいいと聞いております。文京区の事業として、協力を募ってはいかがでしょうか。伺います。

 

区長答弁:

区内店舗における街中の暑さ対策についてのお尋ねですが、店頭や店内で一息付いてもらう仕組みをつくることは、暑さ対策に加え、顧客サービスとしても有効であると考えます。
先ほども御答弁申し上げたとおり、区内調剤薬局において、「ぶんきょう涼み処」を開設していただいたところです。
店舗等による暑さ対策は、各店舗の形状や広さに応じて可能な対応は異なりますが、各店での好事例については、文京区商店街連合会や商店会を通じて、情報共有を図ってまいります。

 

子どものスポーツする環境作り、得手不得手に沿った支援

 

最後に、私がお手伝いして20年になる文京区の少年野球の活動ですが、この夏、文京区のレッドサンズというチームが、東京都で優勝し、全国大会出場を果たしました。連戦を勝ち抜き、見事に3位の栄光に輝きました。子どもたちの体力の低下が課題となる文京区において、この輝かしい成績は大変誇りであり、議員になる前からお手伝いをしてきた私にとっても大変嬉しいです。成澤区長には、連日、応援に駆け付けていただき、子どもたちの励みになったこと、大変ありがとうございました。政策でも子どもから高齢者までの応援歌を掲げる成澤区長、実際にこの子どもたちの頑張りをご覧になって、どう感じられましたか、お聞かせいただけますか。

 

区長答弁:

区内で活動する学童軟式野球チームが、全国大会において第三位という優秀な成績を収めたことは、大変喜ばしいことです。選手の皆さんの、日々のたゆまぬ努力の成果であり、関係する指導者、保護者等の協力があってこそ、この結果となったと感じております。区では、先月、この好成績をたたえ表彰を行ったところですが、この結果を、野球に限らず、区内でスポーツ活動を行う子どもたちの自信や励みにつなげていくことが大切であると考えております。
今後も、区内でスポーツ活動を行う、全ての区民の活動を応援するため、様々な事業を実施するなど、スポーツを行う環境整備に努めてまいります。

 

優勝した大阪のチームは準決勝で当たったチームでしたが、チーム専用の練習場を持ち、365日練習ができる環境にあったチームです。日常的に体を動かせる環境は技術だけでなく、心も強くしているように見受けました。 スポーツでは「心技体」、この三つのバランスが全て整ったときに最大限のパフォーマンスが出ると言われており、スポーツは、健康に良いだけでなく、達成感や他者との連帯感も育みます。 そして、子どもの時からスポーツをしていた人は大人になってもスポーツをしている割合が高く、健康寿命も延ばすというデータもあることから、身体活動量が健康に及ぼすことは言うまでもありません。 スポーツが得意な子は、自ら身体を動かそうとしますが、スポーツに苦手意識を持つ子どもは、親も含め運動するきっかけ作りからアプローチをしてあげる必要があるかと思います。一方で、スポーツに極めている子どもには、更なる挑戦ができるようアプローチしてあげることも大切と思います。文京区の子どもたちのスポーツする環境作りや得手不得手に沿った支援について、また、親へのサポートなど、改めて、区長のお考えをお聞かせください。

 

区長答弁:

区では、協定を締結しているプロスポーツ団体等、様々な関係団体と協働し、子ども向けの各種スポーツ教室等を実施しており、その中には子どもに加え、保護者も参加できる事業も実施しております。
例えば、読売巨人軍やアルバルク東京による事業では、プロスポーツ団体ならではのメソッドに基づき、運動に苦手意識がある子どもや、スポーツ未経験の子どもでも、その競技を楽しみながら体験できる内容となっており、一緒に参加する保護者も、体を動かすとともに、スポーツの楽しさを改めて感じられる機会につながっているものと考えております。
今後も、年齢や経験、技術等にかかわらず、誰もが気軽にスポーツを楽しむ機会を提供することで、日常の中にスポーツが自然な形で取り入れられ、区民がいつまでも楽しく運動を継続できる取組を推進してまいります。

スポーツセンターの中学生まで使用できる「壁あて」の活用を広報

 

また、今年より、一人でも身体を動かせる仕掛けとして、投球練習のできる「壁あて」がスポーツセンターで、行えるようになり、現在は、中学生まで利用が拡大されました。ありがとうございます。ただ、「よく、使ってますよ!」という声もあれば、「知らなかった」という声も私の耳に届きます。区内狭い敷地面積でのこの工夫した事業です。子どもたちに使ってもらえるよう広報が必要と思われます。その点についてもお伺いします。

 

区長答弁:

区内で野球ボールを扱うことができる場の拡充については、試行期間を経て、本年四月から、文京スポーツセンターの壁打ちテニス場で、テニスだけでなく野球ボールの壁当ても行うことができるよう、利用対象種別を追加いたしました。現在、この施設の利用対象者は、区内在住、在学の小学生及び中学生となっております。
議員御指摘のとおり、この施設の認知はまだ低いことから、より多くの方に利用していただけるよう、区ホームページでの案内のほか、文京区少年軟式野球連盟を通じ、加盟チームへの情報提供を行うなど、当該施設の利用について周知を図ってまいります。

 

以上で質問を終わります。ご清聴、誠にありがとうございました。